葬儀について

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焼香

焼香

仏・法・僧の三宝を供養する仕方には、いく種類もあり五種・六種・十種とされるが、閼伽(水)・塗香・華・飲食・燈明とともに<焼香>が必ず供養の一種とされています。『増一阿含経』に、釈尊が亡僧のため、栴檀の香木をもって身に当て偈を説いたとも記されているし、ことにインドは、酷暑の国で、しかも香木の産地であっただけに、悪気をさけ芳香を保つために、昔から香を用いてきたといえましょう。

<香の種類>
白檀・丁香など樹木の皮・葉・根を粉末にしたもの。乳香・安息香などの樹脂からなるもの、その他、麝香・竜涎香などの動物性等のものがあります。そして、樹木をそのまま細分して使う香木と、ねり合わせた練香とがあります。しかし一般に使われるのは、練香の一種である、いわゆる線香と、香材を粉末にした抹香です。

<焼香の回数>
一般には抹香を香炉に焚く場合、その回数は一回または三回ともいわれます。しかし、主香・従香といい、主香に香木を用いるときは、それが燃えやすいように抹香をそえるので、これを従香ということから考えても、右手三本の指で香をつまんで、おし頂き炉中に焚き、次に少しだけその上に香を添えるとすれぱ、その回数は二回ということになるでしょう。