僧侶について

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精進料理の由来
精進料理の由来

 「精進(しょうじん)」は、安らぎを得るために、悪事を避け、善行を積み、信心や修行に励むのをいいます。 生活のための努力とは趣きを異にします。

 釈尊の一代の説法の中心は、「精進」です。口ぐせのように ”おんみら、怠るなかれ” と言われています。 その裏づけが無常観です。 つねに無常を説かれたのも、要するに人々の精進を願われたからにほかならないのです。 それが転じて、野菜料理を ”精進料理” と呼ぷようになりました。

 肉食は大乗戒で禁じています。 今日の日本仏教は大乗系だから、それを伝えた祖師方はこの法を固く守られました。 日本神道の教えに、斎戒(さいかい)して物忌(ものい)みする行事が古くからあり、すでに神武紀にみられます。 それは、ある期間中飲食や行為をつつしみ身体を潔め不浄を避けるのです。 この神式行事と、仏教徒の食生活のつつしみとが触れあって”精進潔斎”の語が生まれたのではないでしょうか。

 仏教徒は、父母兄弟の忌日や命日を”精進日”として仏道にはげみ、肉食を避け、主として野菜を食べたことから野菜料理が”精進料埋”と呼ばれるのだと思われます。 さらに、野菜の揚げものを”精進揚げ”、潔斎を終わって肉食するのを”精進明け(精進落とし)”と展開します。